(せんしょ)
呉の公子光(後の呉王・闔閭)の側近で、呉王・僚の暗殺を実行した刺客。呉の堂邑の出身。楚から呉に逃れてきた伍子胥にその才覚を見いだされ、公子光の側近となって9年間厚遇を受ける。
紀元前515
呉王・僚が楚へ軍を送ったのを見て、王権を奪取する機が来たと考えた公子光は、後に遺される老母と子どもの面倒を見ることを約束し、専諸を刺客として王を暗殺することを決める。公子光の招待に警戒し、厳重な警備に護られた王のもとへ、専諸は魚料理をもって近づき、魚の中に隠し持っていた短刀で王を刺殺する。専諸は、王の護衛たちにすぐさま切り倒される。
紀元前514
公子光が呉王に即位し、専諸の子に上卿の地位を与える。