(きこくし)
魏の宰相・王錯の子である王禅と言われる。専門は国際外交のような謀略で、学問というよりは術のようなものに属していたとされる。道教では古代の仙人とされ、王禅老祖として祀られている。
『史記』によると、鬼谷子は縦横家の開祖であり、蘇秦と張儀の師とされるが、鬼谷子の伝はなく、斉の稷下の学士であったかどうか、その実在も不明である。
また、『鬼谷子』は『隋書』経籍志に初めて登場し、『漢書』芸文志では確認出来ないため、後人の仮託とする説が有力である。一方で『漢書』芸文志に蘇秦の著作『蘇子』がありながら、『隋書』経籍志には登場しない事から、『鬼谷子』を蘇秦の作と考える者もいる。